卒業したの?…『世界陸上』には復帰も織田裕二が『踊る大捜査線』シリーズ新作に出ていない理由
〝織田ロス〟にこたえて『世界陸上』復帰へ
俳優の織田裕二(56)が、来年9月に東京・国立競技場でおこなわれる世界陸上選手権大会(以下、世界陸上)のアンバサダーに就任することが発表された。 【どうした?】織田演じる青島俊作が下町の肉屋で働いていた理由 織田は’97年のギリシャ・アテネ世界陸上から13大会連続、実に25年間もキャスターを務めており、織田が歌う『All my treasures』は’07年からテーマソングとして採用され、すっかり定着していた。 ’22年のアメリカ・ユージーン大会を最後にキャスターから離れていたが、わずか3年で返り咲くこととなった。 「織田さんは『地球に生まれてよかったー!』等、世界陸上で数々の名言を残し、強烈な存在感を放っていました。’22年の大会で〝卒業〟となったのは、コストカットのためだといわれていました。しかし、織田さん抜きで放送された’23年のハンガリー・ブダペスト大会はほとんど話題にならず、視聴者の〝織田ロス〟ばかりが報じられるありさま。来年は東京大会ということもあって、是非とも盛り上げなければならないことから、TBSサイドが織田さんの復帰を決断したようです」(放送担当記者) ただ――世界陸上には復帰を果たすも、代表作の〝あの作品〟への復帰は叶わなかった。 ◆織田が出ていない「理由」とは 10月11日に『踊る大捜査線』シリーズの新作となる映画2部作の前編『室井慎次 敗れざる者』が封切られ、11月15日には後編『室井慎次 生き続ける者』が公開予定だが、主人公は柳葉敏郎(63)が演じた人気キャラクター、室井慎次だ。 1997年にフジテレビ系でドラマが放送開始され、映画版も大ヒットを記録した同シリーズ。劇場版は’12年公開の『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』以来となるが、脇役としても織田の名前はない。いったい、なぜなのか。 「ドラマ版の撮影で織田さんと柳葉さんが現場でバチバチにやり合い、柳葉さんが『殉職させてくれ!』と降板を申し出た――という〝不仲説〟が囁かれた時期がありました。ただ、その後の劇場版4作で両者は共演しており、絆を深めていたはずです。 今作のPRとして、9月28日に本広克行監督、脚本の君塚良一氏、亀山千広プロデューサーが、映画公式のXでコメンタリー生配信を行いました。その中で、亀山氏は《当然、織田さんには「室井慎次」をやりますということを、柳葉さんが(出演)OKする前から言ってありました》と織田に報告済みであることを明かしています。『踊る─プロジェクト』と完全に距離をとっているわけではないでしょう。織田さんが『続編を断った』という話も出ていない」(芸能記者) SNS等では次回作での織田の主演、もしくは出演にファンが期待を寄せているのだが――東宝の関係者が打ち明ける。 「織田さんは和久刑事役を演じた故・いかりや長介さんに心酔していました。最大のヒットとなった’03年の劇場版第2弾の公開初日舞台あいさつでは、闘病中のいかりやさんとハグしながら泣いていた。しかしその翌年、いかりやさんは旅立ってしまった。織田さんにとって、いかりやさんの存在が主役を演じる大きなモチベーションになっていた。その後も劇場版は制作されましたが、作品に対する情熱は少しずつ失われていったのではないか。織田さんの中では『踊る─』はもう〝卒業〟ということなのかもしれません」 世界陸上の織田も、『踊る』シリーズの織田も、ファンは等しく待ちわびているのだが──。
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