特別国会召集で初登院、福岡5区の栗原渉氏「秘書時代に何百回と通ったがその時とは違う不思議な感覚」
特別国会が召集された11日、10月の衆院選で当選した新人議員らが初めて登院した。自民党派閥の政治資金問題で与党は大敗を喫し、衆院で過半数を割り込んだ。波乱含みの船出に議員たちは喜びを語りつつ、表情を引き締めた。 【グラフ】衆院選で当選した政党別の新人議員数
福岡11区で初当選した維新の村上智信氏(55)は、支援者から贈られたネクタイを身につけて午前8時15分頃に登院した。政治資金収支報告書の不記載があった自民の武田良太・元総務相(56)を3度目の対決で破ったことについて、「『裏金問題』が大きなうねりになった」と改めて分析。「大きく日本を変えたいという強い覚悟で政治家を目指してきた。目に見える成果にこだわり、『政治とカネ』の問題や議員削減に取り組みたい」と抱負を述べた。
2021年の前回選では福岡5区の自民の公認争いに敗れて出馬がかなわず、今回初当選した自民の栗原渉氏(59)は午前10時頃、当選証書が入った筒を手に到着。「3年間多くの皆様に支えられ、感謝の気持ちでいっぱい。国会議員秘書時代に何百回と通った道だが、その時とは違う不思議な感覚だ。ゼロから頑張りたい」と決意を新たにした。