奄美大島のソテツがピンチ ナリ味噌文化どうなる… 壊滅的な危機に 鹿児島
龍郷町の安木屋場集落にはソテツの群生地があり、観光名所の一つとなっていましたが、一面茶色に染まっています。 県によりますと、奄美大島の道路や公園などではおととしの初確認以降およそ7000本の被害が出ているということです。最初の被害が確認された奄美市は、「およそ8割のソテツが被害を受けている」とみています。 市は、今年2月、市内に109ある自治会や町内会に薬剤を無料で配りましたが、収束は見通せません。 (奄美市農林水産課 積山幸裕課長補佐)「防除をしてもなかなか効果が薄いということは、葉っぱだけではなくて幹の中まで虫が入り込んでいるので、薬剤をまいてもそこまで浸透していないのではないかと。なかなか防除の難しいところ」 県は新たな薬剤の使用も含め、より効果的な防除の研究に取り組んでいるということですが、このままのペースで被害が拡大すれば、奄美大島からソテツがなくなってしまうかもしれません。
南日本放送