【特集】「私たちは、同じ人間なのだから」 原爆の憎しみを乗り越えて伝えるメッセージ
憎んだ乗組員との出会いが、自分を変えた
近藤さんは、大学進学とともにアメリカで生活。日本に戻った後、40年にわたり証言活動を続けています。決まって伝えるのは、ロバート・ルイスとの出会いです。 ■近藤紘子さん(講演会) 「私はじっと彼を見つめていた。何が起きたと思う?彼の目から涙がこぼれ落ちるのを見た。とてもショックを受けました。彼は悪い人、私は良い人だと思っていた。それなのに、彼の目から涙がこぼれ落ちた。その瞬間、私はこの人を憎んではいけない。憎むべきは戦争そのものなんだと分かった。私たちは決して過ちを繰り返してはいけない。そう、人間として私たちは戦争をした。人を殺してはいけない。私たちは同じ人間なのだから。」 近藤さんの講演を聞いた学生たちは… ■アメリカの留学生 「聞きながら、本当に感動しました。本当にすべて教えてくださりありがとうございました。」 ■中国の留学生 「私は今まで、広島で何が起きたのかを知りませんでした。私はたくさんの人にこの話を伝えます。特に中国の人にこの話を知ってもらいたいです。」 ■デンマークの留学生 「近藤さんからは信じられないほどの情熱を感じた。私たちができることは何かあると思う。先進国による大規模な戦争が二度と起きないように。」
■近藤紘子さん 「『安らかにお眠りください。過ちは繰り返しませぬから。』もうそれはしっかりと毎回ここへ来るたびに、あれを読んで自分自身に言い聞かせてる。だって二度とあってはいけないことだもん。」 近藤さんは訴え続けます。「過ちは繰り返してはいけない。私たちは、同じ人間なのだから」