【韓国】卑しい、第2の内乱、法をなめてる…各新聞が逮捕令状に応じなかった尹錫悦大統領を批判
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が、逮捕令状執行に応じなかったことを、韓国各メディアが一斉に批判した。韓国記者協会の公式機関紙「記者協会報」は4日「尹は大統領と呼べないほど破廉恥で醜い」との見出しで、3日に高位公職者捜査処(公捜処)の逮捕に応じなかったことを厳しく論じた。 記事には「逮捕令状に応じず、最後まで執行を妨害した尹錫悦大統領に向け、各新聞が批判を浴びせた」とし、各新聞社の批判内容をまとめた。「卑しい」「第2の内乱」「法をなめてるのか」などのサブタイトルが付いた。 東亜日報は「『人間盾』の後ろに隠れた尹、5時間30分逮捕対峙(たいじ)」の見出しで「尹大統領が警護要員と支持者を盾に逮捕危機を免れたという指摘が出ている。国民と世界が5時間半を見守った。恥ずかしくないのか」と報道した。 中央日報も「就任式で『憲法の順守』を厳粛に宣誓した大統領が裁判所が発行した令状に不服とすることはありえないし、あってはならないこと。いつまで司法的手続きを無視して国民を恥ずかしくさせようとしているのか」との社説に書いた。 国民日報は大統領の対応について「すべての国民の大統領であることを、法秩序の守護者であることを自ら拒否した」と一喝。「これは法的争いの問題ではなく、法の権威を守る問題。公捜処はすべての手段を講じなければならない」とした。 ハンギョレ新聞は社説で「12・3非常戒厳に罪のない兵士を動員して軍の士気を落としただけでは足りず、今は最初から自分の私兵のように使う。もう大統領と呼べないほど破廉恥で醜い」と批判し「このような内乱容疑者を守ると乗り出した警護処も厳しく処罰しなければならない」と主張した。 京郷新聞も社説で「尹錫悦の令状執行阻止で『12・3内乱』は現在進行形という点が明らかになった」と、記事の中で初めて「大統領」という肩書を外した。「6日までに必ず尹錫悦を逮捕した後、拘束して内乱罪捜査の速度を高めなければならない」と厳しい内容だった。 朝鮮日報は「大統領逮捕令状執行過程で『国論分裂・葛藤・混乱』が起きた」と指摘し「この事態には尹大統領の責任が大きい。法秩序を守護しなければならない大統領が、捜査権問題を挙げて裁判所が発行した令状まで認めない初めての状況が起きた」と批判した。