【毎日書評】税理士が教える、儲かる企業の共通点とファンをつくる集客テクニック
AI時代になぜSNS公式アカウントが重要になるのか?
SNSの公式アカウントは、集客や顧客との接点づくりに役立つだけでなく、顧客情報という新たな資産をつくることにもつながります。 事実、日産やホンダはインスタグラムで400万人以上のフォロワーを持ち、コンビニ各社、スターバックス、マクドナルドなど飲食チェーンもXで500万人前後のフォロワーを持っているそう。 これらの数字はSNS上のファンであり、新商品やキャンペーン情報などを数百万の人々に届けられる基盤でもあるということです。 また、各投稿に対するインプレッション(反応)を把握できることにも大きな価値があります。反応がわかれば投稿内容や広告の善しあしが分析でき、それをもとに、よりよい投稿、より届きやすい広告を発信することができるようになるわけです。 この知見は、従来は広告代理店しか持っていませんでした。しかし、SNSを使うことで自社でデータをもち、有効な活用方法を考え出すことができるようになります。(66ページより) そればかりか、AI活用がさらに本格化するであろう今後は、データを持っておくことがなおさら重要。AIは、消費者とのコミュニケーションをよくしていくための有効な手段になっていくということです。 しかしそのための大前提は、データとして持っておくこと。「誰が、いつ、どんな内容の投稿に反応したか」「どんな層の人がどれくらいいるか」がわからなければAI分析はできませんし、データの量が増えるほどAI分析の精度は高くなるからです。 そう考えると、すでにSNSで消費者との接点を築いている企業や店は、AI時代を見据えた準備を始めているといえます。AI活用が進むとともに、これらの企業や店は蓄積している顧客データを活かしてさらに集客を伸ばすでしょう。(65ページより) そういう意味でSNSは、目先の集客のみならず、中長期的に集客を伸ばしていくための施策でもあるわけです。(66ページより) マンガと解説によって、「儲かる商売」についてのノウハウを無理なく理解できる一冊。「ビジネスに興味はあるけど、なにからはじめたらいいのかわからない」という方は、本書をスタートラインにしてみるといいかもしれません。 >>Kindle unlimited、2万冊以上が楽しめる読み放題を体験! 「毎日書評」をもっと読む>> 「毎日書評」をVoicyで聞く>> Source: KADOKAWA
印南敦史