年配の男性は、年配の女性より再婚する確率が3倍高い

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年配の独身女性が「再婚に消極的になっている」と報じられている。 米紙「ワシントン・ポスト」によれば、彼女たちの多くは、離婚経験者、もしくは未亡人で、経済的に自立している傾向があるという。 【画像】半数以上の女性が「再婚したくない」と回答したのに対し、男性はわずか30％だった 米国の国立家族・結婚研究センターによる国勢調査局のデータ分析によると、65歳以上の米国女性の約53％が離婚、死別、または未婚で独身であるのに対し、男性ではその数が30％となっている。 また、この年齢層の男性は、再婚する確率が同年代の女性より3倍高い。 離婚や死別の後、若い女性は男性よりも新しいパートナーを見つける可能性が高いが、その傾向は35歳を過ぎると変わる。 55～64歳までに男性の再婚する確率は女性の2倍になり、65歳以上になると女性の3倍以上になるという。 実際、離婚またはパートナーを亡くした米国人の再婚の意向を調査したあるアンケートによれば、半数以上の女性が「再婚したくない」と回答したのに対し、男性はわずか30％だった。 なぜ、年配の女性は再婚に消極的なのか？ 「多くの年配の女性は、自分たちの経済的安定を危険にさらしたくないし、新しいパートナーの介護者にもなりたくない」 この国勢調査分析の著者のひとりであるスーザン・ブラウンは、そのように米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」に語っている。 また、女性はすでに「家族や友人との強い社会的ネットワークを持っていることが多いため、再婚せずとも必要なサポートを得られる」のも大きい。 2015年に40年近く連れ添った夫を亡くした女性（68）は、銀行員の仕事を退職し、現在は暖かい地域に引っ越し、ヨガやボランティア活動、ピアノや絵画のクラスを受けるなどして充実した生活を送っていると、同紙に語っている。 彼女は「新しいパートナーと出会うことには前向きだが、再婚する気はない」。 「もうこの年齢では子供は産めないし、相手と貯蓄を合わせるのも億劫。となると、再婚する意味ってありますか？」 また、「離婚した元夫との間に2人の子供がいる」という医師の女性（65）も、同様の考えを「ワシントン・ポスト」に語っている。 「お互い残りの人生を一緒に過ごすつもりで付き合っている」という現在のパートナーとは、よく旅行をするがその費用はいつも「割り勘」で、お互い完済済みの自分の家を所有しており、今後もそれを維持したいという。 また、二人とも別々に健康保険に加入しており、投資に関しても「別々がいい」。さらに、「私も彼も、自分の資産は自分の子供に渡したい」ため、再婚の予定はないと述べている。 彼らは、年配のカップルの間で拡大している「ラット（LAT：Living Apart Together）」こと「生活を別にするカップル」の一例だ。