補正予算、29日午後に成立 万博費用「早急に全体像」
2023年度補正予算案は29日午後、参院本会議で可決され、成立する。自見英子万博相はこれに先立つ参院予算委員会の締めくくり質疑で、25年大阪・関西万博の整備費上振れ問題に関し「できるだけ早急に全体像を示せるよう、作業を加速したい」と表明した。予算委は質疑後、補正予算案を自民、公明、日本維新の会、国民民主党の賛成多数で可決した。 岸田文雄首相は、使途を公表していない内閣官房報償費(機密費)について、透明性を高めるべきだとの野党の指摘に対し「現状の取り扱いを維持する」と述べた。自見氏は万博の費用を巡り、会場建設費のほか、地域全体に役立つインフラについて関連経費として切り分けられるかどうか調整していると説明した。 西村康稔経済産業相は350億円を投じる木造大屋根「リング」に関し、閉幕後に撤去した後の取り扱いについて、万博を運営する日本国際博覧会協会で調整すると説明。リングの撤去費は、会場整備費2350億円に含まれるとした。