【360度動画】東京五輪、観光の目玉になるか 浅草・お台場クルーズに試乗
水辺からながめる東京の魅力を新たな観光商品に ── 日本旅客船協会は2月4日、旅行会社の企画、販売担当者を招いて、東京湾や河川の船旅を体験してもらう「東京湾ファムトリップ(招待研修旅行)」を開催、旅行会社の関係者17人を含む36人が参加した。2020年東京五輪、観光の目玉になれるのか? 用意された5つの船旅のうち、「浅草・お台場クルーズ」に記者が乗船した。
浅草・二天門を出港
浅草・お台場クルーズは、浅草・二天門にある乗船場がスタートになる。今回乗船した船「あじさい号」は定員140人。東京都が所有する防災用の船であり、有事には物資や人を運搬する役目を担うことになるが、平時は観光に使用している。 客室に入り着席すると、船は出発した。進行方向の左側には、東京スカイツリーが見える。客室内ではエンジンの音は比較的響かず、隣の人とも十分話ができるほどだ。 ※スマートフォンの場合は、Youtubeアプリでご覧ください
橋の向こうに東京スカイツリー
浅草から隅田川を下ってお台場海浜公園にいたるこのルートは、途中でいくつもの橋をくぐる。吾妻橋、駒型橋、厩橋を経て、次に登場するのは蔵前橋。江戸時代には年貢米を納める蔵が立ち並んでいたところで、付近にはかつて、大相撲が行われていた蔵前国技館があった。しばらくして、船の進行方向の左側を見ると、高速道路やビルの合間から、現在大相撲の会場となっている両国国技館と江戸東京博物館を見ることができた。 船は、総武線の鉄橋、両国橋、新大橋の下を通過。やがて、清洲橋にいたる。この付近では後方の眺望が良い、というので、客室の上のデッキに上り、船の後方を眺めると、橋の向こうに東京スカイツリーが見えた。
春には桜が2度楽しめる
なお、このコースは隅田川の河口に近いため海の潮位の影響を受けやすく、例えば、大潮の時のように潮位が高い時は、安全上、デッキに上れなくなるという。この日は潮位が低く、デッキに上ることができた。 河口が近くなってくると、勝鬨橋が見えてくる。少し前まで、この橋が隅田川の最下流の橋だったが、現在は、もっと下流に築地大橋ができたため、2番目となった。ほどなくして、進行方向に向かって右側に浜離宮恩賜庭園が見えてきた。これからの季節、3月末からはソメイヨシノ、4月中旬からは八重桜と、桜を2度楽しめるという。