「笑顔」で過ごす1年に 富山県小矢部市で縄文火占いまつり
竹を燃やし、倒れた方向で一年の運勢を占う「縄文火占いまつり」が5日、富山県小矢部市の桜町JOMONパークで開かれた。8種類の占い札の中から「笑顔」と書かれた札の方向に竹が倒れ、来場者は笑顔を絶やさず明るい気持ちで一年を過ごすことを誓った。 桜町遺跡の魅力を発信する桜町石斧(せきふ)の会(山本護会長)と市教育委員会が2005年から開いている。同遺跡で見つかった環状木柱列にちなみ、会場に8本の木柱を円形に立て、「笑顔」「前進」「元気」「輝き」「はばたき」「希望」「健康」「活気」と書いた8種類の占い札を貼った。 市内のめるへん劇団のメンバー、坂井忠宏さん(54)=同市安養寺=が祭祀(さいし)を務め、子どもたちが木柱列の中心に設けられた高さ約5メートルの竹に点火。竹の先端に勾玉(まがたま)をかたどった縄飾りを取り付け、「ご神火」として燃やした。3分ほどで「笑顔」の方向に倒れると、拍手が起こった。
東部野球スポーツ少年団に所属する東部小学校3年の櫻井大志さん(9)は「今年は投手に挑戦したい」と意気込んだ。山本会長は能登半島地震の被災者に思いをはせながら「多くの人が笑顔で幸せに過ごせたらいい」と願った。