北海道のど真ん中「新得町」 元テレビADが「第二の故郷にしたい」と語る魅力
去年1月に渡辺さんは制作会社を退職し、実家のある福島に戻って「何か始めよう」と考えますが、周囲からいろいろと言われて、何だか居心地がよくない。そんなとき、北海道に移住していた友人から「うちの町で協力隊を募集しているから、新得町へ来なよ」と誘われます。初めて聞く町の名前でしたが、逆に「第二の人生を知らない土地に賭けてみたい」と、地域おこし協力隊に応募。採用が決まって去年8月、車に家財道具を乗せて北海道を目指しました。 地元・福島から新潟へ。新潟からフェリーで小樽に上陸します。千歳から釧路へ続く「道東自動車道」に乗ると、どこまでも永遠と続く一本道が東へ東へと伸びていました。そして北に「大雪山」、南に「日高山脈」の雄大な山並みが見えてきます。峠を越えると、圧巻だったのはドドーンと広がる十勝平野でした。その雄大さに、ハンドルを握りながら渡辺さんは思わず叫んだそうです。 「北海道って広いなー、でっかいなー!」
十勝平野の西の玄関口に、新得町はあります。新得町に赴任した渡辺さんは現在「まちづくり事業推進員」として、町の顔とも言える新得駅の「駅前の整備活性化事業」に関わっています。来年(2025年)には「複合商業施設」が、2026年には「宿泊・温浴施設」が開業する予定です。 「大きなプロジェクトなので、住民の意見もよく聞いて、地元からも喜ばれる施設をつくることの難しさを感じますね」 「地域おこし協力隊」の任期は3年ですが、その後の渡辺さんの気持ちは決まっていると言います。 「新得町に来て、ここの人たちの優しさに癒される生活を送っています。いままでの経験を活かし、人が集まり笑顔があふれるような魅力的な町づくりを、これからもしていきたいんです。僕にとって新得町は第二の人生のスタート地点。そして新しい故郷にしていきたいですね」
■新得町ホームページ https://www.shintoku-town.jp ■新得町「地域おこし協力隊」問い合わせ先 https://www.shintoku-town.jp/miryoku/chiikiokoshi/ ■新得町観光協会 https://shintoku-town.net ■総務省「地域おこし協力隊」 https://www.chiikiokoshitai.jp/about/