債券は上昇か、CPI受け米金利低下-日銀会合巡る不透明感は重し
(ブルームバーグ): 13日の債券相場は上昇が予想されている。米国で予想を下回る消費者物価指数(CPI)を受けて長期金利が大幅に低下した流れを引き継ぐ。一方で日本銀行の金融政策決定会合を控え、国債買い入れ方針を巡る不透明感は引き続き相場の重しとなる。
5月の米CPIで食品とエネルギーを除くコア指数は前月比0.2%上昇と市場予想を下回った。米連邦公開市場委員会(FOMC)は定例会合で主要政策金利を据え置くことを発表し、今年の利下げ回数は1回との予想を示した。FOMCの発表やパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見を受けて米金利は低下幅を縮小した。
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三菱UFJアセットマネジメントの小口正之エグゼクティブ・ファンドマネジャーは、きょうは米金利低下を受けてやや高く始まり、その後は日銀会合を控えてポジション調整の一日になると予想。持ち高を軽くしようという動きがあれば上値を抑える要因となるが、「会合を前に大きく動けるわけではないだろう」と言う。
この日行われる流動性供給入札については、需給面の懸念は後退しているものの、様子見の動きから強い入札にはなりづらく、やや警戒感があるとした。
同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.970~1.000%(12日は0.985%で終了)、先物中心限月9月物は143円15銭~143円45銭(同143円27銭)。
先物夜間取引で9月物は12日の日中取引終値比12銭高の143円39銭で終えた。
流動性供給入札
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Yui Hasebe