オールシーズンタイヤってどうなの? 高速道路や濡れた路面で確かめたグッドイヤー「ベクター4シーズンズ・ジェンスリー」の実力とは!?【前編】
本格的な雨模様……ウェット性能を濡れた高速道路でチェック
ウェット性能は、標準的だと思う。 折しも天候は長野に近づくにつれ雨脚を強めた。小雨から大雨に変わるめまぐるしいコンディションに翻弄されたが、ここでもジェンスリーはそつないグリップを発揮してくれた。 優れた夏タイヤに比べれば、抜群のウェットグリップとは言いがたい。しかし手応え感は、きちんと残している。そしてスタッドレスタイヤと比較すれば、段違いで安心感が高い。 そこにはゴム(新オールウェザーシリカコンパウンド)の路面に対する追従性や、剛性感のバランスだけでなく、新型Vシェイプのトレッドパターンも効いているはずだ。Vシェイプは雪だけでなく、水膜も切り裂ける。 先端を細めて、アウト側に行くに従い溝を広げるパターン形状は、水の排出にも貢献するという。またセンター部分を浅溝化することで、トレッド剛性を高めることができるし、パターンノイズも抑えられる。 そして摩耗が進んでも「アクアコントロールテクノロジー」が途中から溝幅を広げることで、排水性を確保する構造となっている。
雪がなくても冬場にオールシーズンタイヤはアリ?
非降雪地帯のユーザーにとって、雪は驚異だ。年に何度降るかわからない降雪に不安を感じて、冬期にはスタッドレスに履き替える。しかし雪上走行に比べて、雨天の走行頻度は圧倒的に多い。こうした環境下だとオールシーズンタイヤを選ぶのは、理にかなっていると思う。たとえ雪が降らずとも低温化での発動性は夏タイヤよりも早いから、ウインタータイヤとしても選ぶ価値はある。 本音を言えばもう少しウェット性能に圧倒的な安心感があればよかったが、そこは高速安定性とのバランスだろう。タイヤが柔らかくなればそれだけ、剛性は低くなる。冬場に履くタイヤとしての性能は、かなりいい。ということで後編では、その雪上性能に迫ってみたい。
山田弘樹
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