24時間雨量11月最大 広島県内33地点 土砂崩れや鉄道運休 太田川で行方不明者も
3連休初日の2日、中国地方は低気圧や前線による影響で、各地で激しい雨となった。1日からの24時間降水量は広島県内の全33地点で11月で最大だった。各地で土砂崩れや道路冠水などの被害が発生し、広島市安佐南区では1人が行方不明となった。 混雑するJR広島駅 広島地方気象台などによると、24時間降水量は山口県岩国市広瀬が275・0ミリ、広島県廿日市市津田が239・0ミリ、広島市中区が224・0ミリを観測。同区は11月の1カ月分の平均降水量の3倍以上だった。1日からの24時間降水量は山口県でも11月で最大となる地点が相次いだ。 広島市安佐南区八木町では、近くの太田川に所有する船を見に行った70代男性が行方不明になった。安佐南署と市消防局によると、現場近くで船のような物と男性が乗っていた軽トラックが見つかっており、増水した川に流された可能性があるという。 各地で被害も相次いだ。広島県江田島市沖美町では県道沿いの斜面が崩れ、土砂が道路をふさいだ。電柱3本が倒れ、周辺は一時停電した。東広島市の山陽自動車道ではのり面が崩れ、一時通行止めとなった。また、山陽新幹線が新大阪―博多間で一時運転を見合わせ、中国地方の在来線も多くの路線で終日運行を取りやめた。
中国新聞社