ええええ、約1.5万円が原因で裁判!? BMWのシャークフィンの修理代金巡って巨額損害賠償事件へと発展する可能性!!??
■水の侵入が電装系の故障を引き起こす?
44ページの訴状に目を通してみると、クラフト氏のシャークフィンアンテナに欠陥がある、という見解は個人ブログやReddit(アメリカの掲示板サイト)などの投稿を引用している様子。 また、米国道路交通安全局(NHTSA)に寄せられた数件の苦情にも言及している。 そして訴状では「水の侵入問題」はクラフト氏の車両に限らず広範囲に及ぶと主張。また、BMWが長年この欠陥を認識しながら、適切な対応や消費者への開示を行わなかったとも主張している。 なお、BMWが2022年10月からアメリカで始めたサービスキャンペーンでは、一部の車種においてルーフ搭載アンテナハウジングのシールが分離し、水の侵入を許す可能性があることが言及されている。 しかし、訴状によれば、この対応は問題の根本的な解決には至っていないとされている。 シャークフィンアンテナの設計、または製造上の欠陥により水が車内に侵入し、内部の電気部品の腐食、車体空洞部への水の蓄積、内装への水害を発生させる、とクラフト氏側は主張。 緊急通報システム、カーナビ、その他の通信システムが誤作動または故障する可能性があり安全上のリスクをもたらし、車両の本来の価値を低下させるとも指摘されている。
■今後の展開では所有者全員への損害賠償も…
訴訟では、BMWは「カリフォルニア州消費者法的救済法」、「不正競争法」、「虚偽広告法」、「ソング・ビバリー消費者保証法」、「マグナソン・モス保証法」に違反していると主張している。加えて「明示的および黙示的保証の違反」、「詐欺」、「不当利得」なども申し立てられている。 訴訟の目的としてはクラスアクションとしての認定(クラフト氏だけでなく対象車両所有者全員の救済)、被害者への損害賠償、BMWによる車両の修理・リコール・交換、該当する保証期間の延長、広告およびマーケティング慣行の是正などが挙げられている。 クラスアクションとして認定され、懲罰的損賠賠償請求まで発展する可能性を秘めており、今後の展開とBMWの対応が注目される。