ペンギンが、くちばしで長靴を掴んでバシバシ「可愛い~♡」いえいえ、これ怒ってるんですって…なぜ?飼育員に聞いた
「ペンギンだけは怒らせるな。こうなるぞ」 元水族館飼育員であり、現在はペンギンの魅力を広めるため“劇団ペンターズ”として活動を行っているイマイケルさん(@Gekidan_penters)。この度、X(旧Twitter)に投稿した動画が、10万近くのいいねが付き話題となりました。 【動画】一見、可愛いけど、すごい力なんですよ…ペンギンに怒られる飼育員さん 動画に登場するのは、“ガンくん”という3歳のケープペンギンのオス。くちばしでイマイケルさんの長靴をくわえ、両腕でべしべしと脚を叩き続けます。 その力はとても強く、成人男性でも振りほどけないほど。イマイケルさんが「痛い!」「はなして!」と叫んだり、頭や背中を撫でてなだめようとしても、いっこうにやめません。 とうとう、長靴を捨てて逃げることになったイマイケルさん。ですが、今度はガンくんだけでなく、周囲のペンギンたちからも追いかけられてしまいます。 ほのぼのとしたイメージがあるペンギン。ですが、実は、こんな凶暴な一面もあるのですね。ところが、動画を観たXユーザーからはこんな感想が。 「怒ってるんだろうけど、ずっと離れないの可愛い」 「ぺんぺんしてて可愛い」 「かなり羨ましいと思うんですが…」 「僕もペンギンにペンペンされたい!」 当事者からすると怖い体験でも、はたから見ると、やはりほのぼのと楽しい風景に見えてしまうようです。
夫としての責任感ゆえの行動だった
それにしても、なぜガンくんはこんなにも怒っていたのでしょう。 「このとき、ガンくんのペアである“ペンちゃん(メス)”が、近日中に卵を産む可能性が高かったのです。それで、ガンくんは巣と嫁を守らなければと警戒心が高まっていたのです」(イマイケルさん) ガンくんには夫としての責任感が芽生えているといいます。人間である我々にも共感できる思いですね。ところが――。 「妻のペンちゃんは甘えたがりで、私のもとに『触って~』ってくるんですよ。そんなん来られたら、可愛いのでこちらも触ってしまうわけですね。それで夫のガンくんは怒っていたんだと思います」(イマイケルさん) どうやら、イマイケルさんはガンくんに、家族の平和を脅かす敵だと思われてしまったようです。イマイケルさんは飼い主として、ガンくんとペンちゃんどちらの気持ちも理解できるがゆえ、どうしようもなく、ただガンくんにはたかれ続けてしまう羽目になってしまったのでした。