10月にかけて全国的に高温 秋の深まりは遅め 最新の1か月予報
今日19日、気象庁は最新の1か月予報を発表。この先も全国的に気温の高い傾向が続く見込みで、秋はゆっくりと深まっていくでしょう。西~東日本では降水量が平年より多く、秋雨前線や台風の影響を受けやすくなりそうです。
9月中は真夏日続出 10月は紅葉の見ごろ遅れる
今日19日、気象庁は最新の1か月予報(9月21日~10月20日)を発表しました。 気温は、沖縄・奄美や西日本、東日本で期間を通して平年より高い予想となっています。猛暑日が続出するような異例な残暑は来週には収まってくるものの、少なくとも今月いっぱいは最高気温が30℃以上の真夏日が続出する見込みです。10月に入っても気温が高いため、関東北部の山沿いなどでは紅葉の見ごろが平年並みか少し遅れる予想となっています。 北日本は1週目(9月21日~27日)は平年並みか高い見込みです。一時的に寒気が入るため、肌寒い日があるでしょう。北海道の山沿いでは雪が降るくらいの冷たい空気が入る日もありそうです。ただし、気温の低い状態は長続きせず、2週目以降(9月28日~)は平年より高い予想です。こちらも秋の深まりが遅く、紅葉や初霜、初冠雪などの便りは遅れるかもしれません。
西日本・東日本は降水量が多い 秋雨前線が活発 台風の影響も
降水量は、沖縄や奄美、西日本、東日本で平年より多い予想です。10月中旬にかけて西日本や東日本が気圧の谷になりやすく、秋雨前線が停滞しやすいでしょう。湿った空気が強まって活動が活発になり、大雨となる日もありそうです。 台風が日本列島に近づくことも考えられます。過去には2019年台風19号(令和元年東日本台風)のように10月中旬になって関東や東北に大規模な大雨災害をもたらした例もあります。 北日本も平年並みか多い予想で、いつもの年より曇りや雨の日が多くなるでしょう。 普段から大雨災害に対する備えを心がけてください。ハザードマップを見たり、家族との連絡手段を確認したりするなど、できることから防災を始めましょう。
日本気象協会 本社 木村 雅洋