新田、堂故氏の圧勝誓う 自民県連定期大会 知事選、参院選で決議
自民党県連の定期大会は26日、富山市の県民会館で約1050人(主催者発表)が出席して開かれた。秋の次期知事選で現職の新田八朗氏(65)=1期、無所属、富山市千石町=を推薦、来年夏の参院選県選挙区で現職の堂故茂氏(71)=2期、氷見市余川=を公認候補とし、圧倒的勝利を目指すことを盛り込んだ特別決議を採択し、両氏の必勝を期して気勢を上げた。 県連の橘慶一郎会長は、党派閥の政治資金パーティー裏金事件の問題について陳謝した上で「二度と起こらないよう反省し、国政の一つ一つの課題に向き合い、信頼を取り戻すべく努力していきたい」と述べた。宮本光明幹事長が党情報告した。 新田氏の推薦と堂故氏の公認は、今後党本部に申請する。新田氏は「チャンスがあって夢をかなえられる富山県を皆さんと共につくりたい」、堂故氏は「党や富山県、国の再生のために全力を尽くしたい」とそれぞれ決意を語った。 昨年の党員数は前年比0・93%減の2万7910人だった。大会アピールが採択されたほか、優秀党員など計33氏、20団体を表彰した。昨年7月に発生した豪雨災害で、住民に避難を呼び掛けている最中に土砂崩れで亡くなった南砺市議の赤池伸彦氏に特別表彰が贈られた。 新田知事、麦野英順富山経済同友会代表幹事が祝辞を述べ、岸田文雄首相の祝電が披露された。田畑裕明衆院議員の主唱で万歳し、副会長の鹿熊正一県議が閉会あいさつした。 ●森山氏が特別講演 定期大会に続き、自民党の森山裕総務会長による特別記念講演が行われた。森山氏は、党派閥の政治資金パーティー裏金事件の経緯を説明し「自民党は国民政党であること、国民のために何ができるのかということをひとときも忘れてはいけない」と述べた。 ●「もう赤組青組ない」「富山に分断似合わない」 新田氏、前回の保守分裂受け強調 新田氏は決意表明の場で、51年ぶりの保守分裂となった2020年10月の前回知事選で、各陣営のイメージカラーから「赤組と青組の戦い」と言われたことを振り返り「もう赤組、青組はない。富山に分断は似合わない」と強調した。 前回選では新田氏が青、自民が推薦した現職の石井隆一氏が赤のイメージカラーで臨み、新田氏が勝利した。新田氏は出席者に「4年前の選挙では苦労をかけ、つらい思いをさせたかもしれない」と述べた上で、自身が赤と青のネクタイで登壇していることを紹介し、会場の笑いを誘った。 ●「党内野党」の意識で活動を自民県連青年局 自民党県連青年局の総会は26日、富山市の県民会館で開かれ、党派閥の政治資金パーティー裏金事件の問題で政治不信が高まる中、「党内野党」として青年局から党を変える意識を持って活動に当たることを盛り込んだ今年度の活動方針を了承した。 大門良輔局長は、昨年和歌山市内で開かれた党青年局の懇親会で露出度の高い女性ダンサーが招かれていた問題に触れ「他県で行われたこととは言え、応援していただいた皆さまへの裏切りで、大変申し訳なく思う」と陳謝した。今後同様なことが起きないよう党本部と共にガバナンスコードを作成し、責任のある行動を取るとした。 松嶋幸治(立山町)、島田優平(南砺市)の2氏を表彰した。橘慶一郎県連会長が祝辞を述べた。