コスプレ日本代表"造形レイヤー"七星めろん「中学生の頃にいじめ、高校時代の出会いで殻を破れた」
専門学校時代の彼と分かれて好きなことをやろうと
――殻を破るキッカケは? 七星めろんさん 高校に入ってからギャル雑誌の『Popteen』にハマったんですけど、そこにギャルモデルの椎名ひかりちゃん、通称ぴかりんという子が雑誌で唯一コスプレをしていたんです。かわいい服だけじゃなくて奇抜な服も着ていて、ゴシック系、ゴスロリ系、ツインテールとかもしてたし、アニメ風なメイク、コスプレ企画もその子だけ。もうぴかりんの世界ができていたんですよね。 その子に憧れてたっていうのもあって、私の軸も決まっていった感じです。ぴかりんに影響を受けてファッションも化粧も学んでいましたし、いろんなアニメも観始めて「多分私はコスプレはしないだろうけど、ぴかりんのコスプレかわいいな」って見てた自分が、いつの間にかコスプレをする側になっていました(笑)。 ――軸がなんとなく決まったとのことですが、卒業後はどんな道に? 七星めろんさん デザイン系の専門学校に進学しました。そこは特殊な学科で、いろんな授業を選べるんです。例えば、イラストレーター、Photoshop、インデザインとかパソコンの授業、シルバーアクセとか彫金、衣装を作る授業、漫画、声優、カメラ、音響に映画。とにかくいろんな学科が選べる独特な学科で、担任の先生が学園長っていう(笑)。 本当にいろんなものをかじっていました。そうすると何かに特化するというより、いろんなことができるようになっていたんです。専門学校を卒業した後は、あんまり専門学校の知識って活きてないなと思いながらも、インテリアのお店で働いていました。今思えばコスプレ活動において全部回収できましたね(笑)。 ――コスプレはいつから始めたんですか。 七星めろんさん ちゃんと始めたのは、多分8年ぐらい前ですが、初めてコスプレをしたのは専門学校の文化祭で18歳の時。『犬夜叉』の桔梗様が好きで、既製品の衣装を買ってただ被っただけの状況でした。 ――そこからコスプレにハマった? 七星めろんさん 当時付き合っていた彼氏が、コスプレとかフィギュアを集めたりとか「オタクっぽいのはちょっとやめてくれ」みたいな感じの人で。付き合っていた2年くらいの期間は全然アニメとか観れてないし、コスプレもやりたかったけどできなかった。別れたあとは自分の好きなことをやってやろうと思い、専門学校の友達と一緒にコスプレOKのハロウィーンイベントに『遊☆戯☆王』のブラックマジシャンガールのコスプレで行きました。 そのイベントでコスプレイヤーをしている方に声をかけてもらったんです。8年前ってコスプレのイベント自体が少ない時代で、イベントのスタッフとしても参加していた人から「一緒にゲストで来てみない?」と誘ってもらったことがあったんですけど、それが私のコスプレ人生が変わった1つのターニングポイントです。