グーグルストビューに写りこんだ不審車が事件解決のカギに、付近で人間の胴体発見 スペイン
スペインの警察は18日、昨年11月に行方不明になった男性とみられる遺体の一部が墓地に埋められていたのを発見し、男性の誘拐に関与したとして男女を逮捕したと発表した。事件が大きく動くきっかけとなったのは、グーグルストリートビューに容疑者の車が写りこんでいることに捜査員が気付いたことだった。開いたトランクの中には、遺体が詰められたとみられる白い大きな袋が捉えられていた。 発端は2023年11月、男性が行方不明になったと友人が通報したことだった。被害者男性の携帯電話から「ある女性に会い」「地元を離れることになった」「携帯電話は捨てる」といった趣旨の不審なメッセージが送られてきた。 警察は男性の交際相手とその元パートナーが事情を知っているとみて、2人の車や自宅から得られた手がかりをもとに捜査を進めていた。警察が車の動きを調べていたところ、その地域を写したグーグルストリートビューに、問題の車両が写りこんでいたことが判明。画像には人気のない通りに止められた赤い車と、男がトランクを開けて身をかがめている様子が捉えられていた。そのトランクに大きな白い袋のようなものが写っていた。 また別の写真にはこの男が袋を持って歩いていく様子も捉えられていた。 先月、警察は誘拐容疑でこの男女を逮捕した。今月11日に地元の墓地から、行方不明男性のものとみられる人間の胴体を発見した。警察は現在も捜査は続いており、グーグルマップの写真は手がかりの1つに過ぎないと話している。 2022年にもグーグルストリートビューから、約20年間逃亡していたイタリアのマフィアの重要指名手配犯の逮捕につながった事例がある。