“ゲーセン離れ”全国で加速 「憩いの場を守りたい」元プロ選手が300万円集めてビートマニア設置
メ~テレ(名古屋テレビ)
オンラインゲームの普及などで、昔ながらの「ゲームセンター」が苦境に立たされています。全国で閉店が相次ぐ中、「交流の場」としてかつての輝きを取り戻そうとする人々を取材しました。 愛知県内で「ゲームセンター」を展開する「ADX MAMY」。 名古屋の八事店は、約30年の歴史に幕をおろしました。 「(通い始めて)もう10年ちょっとになる」(20代) 「もともと愛知に住んでいたが、神奈川に仕事で引っ越した。“閉店”ということで、愛知まで来た」(20代) かつては地元の大学生などで賑わいましたが、店によると、ここ数年は売り上げがゼロという日もあったそうです。 「(2人の)つながりは、ゲームセンターでできています。ここでもよく対戦しましたね。(きょうは)通っていた時に遊んだプレーヤーにも会えて、だいぶ懐かしさと寂しさがある。今まで知らない人と急に対戦ができる。そういったのもゲームセンターの魅力の一つだと思う」(30代と40代の利用客)
“ゲーセン離れ”は全国で加速
「帝国データバンク」によると、“ゲーセン離れ”は全国で加速し、店舗の数は直近の約10年間で8000店近く減少しました。 オンラインゲームの普及やコロナ禍で逆境が続く中、最近は、電気料金やゲーム機自体の価格も上昇し、運営コストは膨らむ一方。 ワンプレイ100円で、店の利益はわずか「6円」。そんなデータもあります。
節電に向けた、苦肉の策
「ADX MAMY」の春日井市の店舗。リズムに合わせてボタンを押す、いわゆる“音ゲー”などが、たくさん並んでいます。 しかし、店内のゲーム機をよく見てみると―― Q.奥は電源がついていて、手前は電源がついていないが… 「お客さんが少ない時には、稼働の少ないゲーム機は電源を切っている。遊びたい方が、電源を入れる形でやっている」(ADX MAMY 北和晃 社長) 節電に向けた、苦肉の策です。 「コロナ禍になって、お客さんが少なくなってからは、ずっとこのスタイルでやっている。お客さんを迎える上では全部電気がついていた方がいいと思う」(北社長) Q.仕方なく 「そうですね」(北社長) また、最近は、キャラクターグッズなどをつかみ取る「クレーンゲーム」が主流になりつつあり、従来型のゲーム機を置く「街のゲーセン」には、逆風となっています。