「外に出たい!…うそです」"頂き女子りりちゃん"獄中からSNS発信
2024年8月7日、法廷で謝罪を口にした渡辺真衣被告。謝罪の言葉を述べる彼女が着用していたのは、ファンから“差し入れ”されたという犬のTシャツだった。連日、さまざまな人々から接見の申し込みや差し入れが相次いでいるという渡辺被告。さらに、彼女がSNSで発信している「ごくちゅうにっき」のフォロワー数は、30万人近くまで膨れ上がっていた。
「外出たいー!やだー!…いや、うそです」
「被害者の人に対してどう思っていますか?」という質問に対して、「純粋な恋心を操って悪いことをして、本当に申し訳なかったと思います」と、法廷で謝罪の言葉を述べた女性。 自らを"頂き女子りりちゃん"と名乗る、渡辺真衣被告、26歳だ。
マッチングアプリなどで知り合った男性らに恋愛感情を抱かせ、現金をだまし取った詐欺の罪などに問われており、だまし取ったとされる金額は1億5000万円以上。
金をだまし取ることを“頂く”と呼び、そのテクニックをマニュアルにまとめていた渡辺被告。マニュアルでは、ターゲットの男性を“おぢ”と呼び、金を出させるための会話の流れやテクニックを伝えていた。
今年4月22日、名古屋地裁は、「被害者らの男性心理を手玉に取り、その好意につけ込む狡猾な犯行」「意中のホストのために犯行に及んだ動機は身勝手」などとして、渡辺被告に懲役9年・罰金800万円を言い渡した。
判決について、「罰金は無しにして懲役20年・30年は無理だとしても、懲役15年は私はくらってほしいですね。許しません」と憤りをみせるのは、渡辺被告にお金をだまし取られた被害男性。渡辺被告のために、生命保険や定期預金などを解約したという被害男性は、それ以上の処罰感情を抱え続けている。
2024年7月、言い渡された判決について、「え!9年なのー!やったー!って思いました」「実はもっと長いって弁護士さんに言われて、ハードルが低くなってたから」と、接見に訪れた中京テレビの記者に語った渡辺被告。 しかし、話が進むにつれて、「でも、出る頃には35歳ですね…。本当は20代のうちに外出たいーー!やだーー!…いや、うそです」と話し、接見の終盤には、「少しでも刑が軽くなってほしい」と口にした。