熊本大副学長が嘉義大訪問 半導体分野での交流で意見交換/台湾
(嘉義中央社)熊本大学の岸田光代グローバル教育担当副学長は先月28日、嘉義大学(嘉義市)を訪問し、理工学部電子物理学科などの関係者と半導体プロセスの教育やシンポジウムの共同開催、学生交換などについて意見を交換した。嘉義大は、熊本大との交流は今後、より密接になっていくとした。 嘉義大が同30日、報道資料で明らかにした。半導体受託製造世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本工場が世界的に注目を浴びる中、同大が岸田氏を招いた。同大は昨年秋に職員を熊本大に派遣して大学間の協力について話し合うなど関係構築を働きかけており、今年2月下旬から3月上旬にかけて実施した春季プログラムには熊本大の学生も参加した。 岸田氏は嘉義大の林翰謙学長と面会し、日本の高等教育の現状やTSMCの熊本や嘉義への工場建設、熊本大の学生の春季プログラム参加などについて意見を交わした。 同大によれば、岸田氏は嘉義大での短期研修への参加を引き続き学生に促していくとし、学術面での協力や学生交換の常態化についても検討する考えを示したという。 (黄国芳/編集:名切千絵)