留学生、茨城県の魅力体験 9カ国25人 野菜収穫や結城紬
茨城県留学生親善大使などが茨城の魅力を体験するツアー「クエスト茨城留学生研修」が23日、行われた。中国やベトナムなど9カ国の大学生や高校生計25人が参加。同県石岡市の農業法人「やさと菜苑」で野菜の収穫を楽しんだり、同県結城市内で伝統文化に触れたりし、茨城県への理解を深めた。 ツアーは、県国際交流協会と県の主催。JA県中央会が共催した。同協会とJA県中央会は茨城県農産物の質と魅力を知ってもらおうと、昨年、包括連携協定を締結している。 留学生は、JAの役割やJAやさとの有機野菜や研修制度などを学んだ。同法人の前島雄一郎代表は「(JAやさと)は地域循環型農業に取り組んでいる」と強調。留学生からは、耕作放棄地の活用などについて質問が寄せられた。 一行は畑でキャベツとニンジンの収穫を体験。中国出身、茨城大大学院1年、呉佳雨さん(26)は「キャベツ畑に入ることはめったにない」と喜び、ベトナム出身、筑波大大学院1年、グエン・ゴク・ラン・チさん(25)は「畑の規模も野菜のサイズも大きい。収穫は思ったより難しかった」と感想を話した。 その後、結城市で禅や結城紬(つむぎ)の染め物体験などを行った。
茨城新聞社