三笘薫、キャリアハイと思わせるプレーでトッテナムを翻弄 逆転勝利の立役者に
プレミアリーグ第7節、9位のブライトンが8位のトッテナム・ホットスパー(スパーズ)をホームに迎えた一戦。リーグ戦の直近4試合で勝ちがないブライトンに対して、スパーズは国内外のカップ戦を含めると5連勝を飾り、上昇気流に乗る。 【画像】ブライトンほか2024-25シーズン注目クラブのフォーメーション ファビアン・ハーツラー(ブライトン)、アンジェ・ポステコグルー(スパーズ)はともに攻撃的サッカーを標榜する監督である。試合は立ち上がりから高い位置で火花が散る、斬るか斬られるかの激しい撃ち合いとなった。レベルも高い。目に刺激的なプレミアリーグの魅力が凝縮された、好チーム同士の好ゲームとなった。 前半23分、スパーズは、ブライトンのジョルジニオ・ルター(元U-21フランス代表)の強引なドリブルをピッチの中央付近でカットする。まさに好守が裏返えった態勢から、ジェームズ・マディソン(イングランド代表)、ドミニク・ソランケ(元イングランド代表)を経由して、最後はブレナン・ジョンソン(ウェールズ代表)がゴールに叩き込み、先制弾とした。 前半37分にも素早い攻守の切りかえからティモ・ウェルナー(ドイツ代表)のラストパスを受けたマディソンが、ゴール正面から決め、2-0とした。 しかし、試合の流れはこの直前からブライトンに傾いていた。それは三笘薫のウイングプレーと深い関係にあった。 前半32分、MFカルロス・バレバ(カメルーン代表)からサイドチェンジ気味の大きな対角線パスを受けた三笘は、右足のアウトで決定的なパスを中央に折り返す。ダニー・ウェルベック(元イングランド代表)のスライディングシュートはゴールをわずかに逸れたが、三笘がマーカーであるペドロ・ポロ(元スペイン代表)に対して優位に立っていることは、このあたりで鮮明になっていた。 この1分後の前半33分、三笘は右ウイング、ヤンクバ・ミンテ(ガンビア代表)の対角線パスを受けると、今度は縦抜けを敢行。鮮やかに決める。36分にはMFジャック・ヒンシェルウッド(U-19イングランド代表)にも質の高い折り返しを送っている。 追い上げムードだっただけに、その直後に浴びた0-2とされる失点は、ブライトンにとって手痛い被弾であるかに見えた。