米国からの帰国報告会見を行った富永啓生

　バスケットボール男子日本代表の富永啓生（２３）が６日、米国からの帰国会見を愛知県で行い、オンラインで配信した。今季で全米大学体育協会（ＮＣＡＡ）１部、ネブラスカ大を卒業し、米プロＮＢＡ入りを目指しているが、今後について「個人ではＮＢＡ選手になることが一番の目標。（今夏は）パリ五輪もあるので、自分の力を１００％出せればいい。今は日本代表に専念することを考えている。来季の所属先は決まってないので、パリ五輪で活躍して（ＮＢＡを含めた）チームからオファーをいただければいいなと考えてます」と語った。 　３～４月に行われたＮＣＡＡトーナメント大会中には、当時グリズリーズに所属していた渡辺雄太（２９）と会って話す機会もあったという。日本人最長の６シーズンＮＢＡでプレーした先駆者から「自分より長くＮＢＡに行ってやってくれ」「簡単な場所ではないけど、すごく自分を成長させてくれる場所」と激励されたといい、「自分もその舞台に立ちたいと身に染みて思った」と富永。「すごく大変な世界と聞いた。ＮＢＡを目指す上で、その舞台を経験している人から聞いて、もっともっと成長しないといけないと思いました」と決意を新たにした。 　“和製カリー”とも称される職人シューターは、ＮＣＡＡの３ポイントコンテストで優勝するなど存在感を増している。オフにはＮＢＡのキングズ、クリッパーズ、ブルズの練習にも招待参加。ただ、今夏はパリ五輪を最優先し、ＮＢＡのサマーリーグにも参加しない方針で「自分の意志で日本代表の合宿に参加したいというのはあったので、（この時期に日本に）戻るのは決めていた。代表に対する思いは強い」と明かした。今月下旬にはドラフトも控えているが、「現在は難しいなというのがある。（ＮＣＡＡで）対戦してきた相手や一緒にワークアウトした選手が選ばれてくると思うので、楽しみにしている部分はある」と語った。