日本ハムは戦力で劣るならそれなりの対処法で戦ってほしい。阪神5連敗は開幕の継投策が引き起こした事態やろね【岡田彰布のそらそうよ】
日本ハムは戦略の基本方針を示すべき
開幕戦の継投に失敗したことが開幕5連敗への引き金となった。ケラー[中央]は見事に攻略されたと思うけど、それ以上に阪神打線が追加点を奪っていたら……[写真=佐藤真一]
このコラムを書いているのは3月31日の午前11時……。ということは、この日のナイターの結果には触れることができない。これをまずお詫びしますが、開幕からここまで5試合を消化。セとパの注目チームが5連敗と、スタートで出遅れた。 まず日本ハムである。オレは戦力不足として最下位に予想した。半面、BIGBOSSの采配によって、何かが起きるかも……と、ひそかに期待していた。でも実力差は正直である。5連敗は当然の帰結。そう思うしかない。 気になることがある。それはBIGBOSSの発言だ。開幕カードを迎えるにあたり、「遊びます」とコメントしたと聞いた。まあ緊張せずに、リラックスして戦おうという意味だったんだろうが、それを遊びますとは、少し表現を間違えたのではないか。まず対戦相手がどう感じるか? 何も刺激する必要はない。相手に特別な闘争心を抱かせる必要はない。どうしてもパフォーマンスが優先されている、と感じて仕方ないのだ。 戦術的にも、首をかしげることがある。例えばスターティングメンバーの選択なのだが、選手には試合前まで知らせない……ということがあると聞いた。実はこれ、オレも経験している。それは阪神からオリックスに移籍したとき。仰木(仰木彬)監督がよく用いた戦術やった。ホンマに直前まで分からないのだ。ただし仰木さんは話題づくりでやっていたわけではない。根拠があった。それはデータに基づくものであり・・・
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週刊ベースボール