早大・吉納翼、逆転3ラン&延長勝ち越し犠飛「何とか1点ずつと思っていた」 青学大との決勝へ/大学選手権
全日本大学野球選手権第5日(15日、早大4―3東日本国際大=延長十回タイブレーク、準決勝、神宮)早大は2点を追う六回2死一、三塁で、3番・吉納翼外野手(4年、東邦)が右越えに3ランを放って一度は逆転。3-3で九回を終え無死一、二塁からのタイブレーク方式の延長へ。早大は1死満塁で吉納が左犠飛。その裏の東日本国際大の攻撃を抑えて決勝進出を決めた。 チームの全4得点をたたき出し、2015年以来の決勝に導いた早大の3番打者、吉納がナインと一緒にこれ以上ない笑顔を見せた。 「めちゃくちゃヒヤヒヤした試合で、何とか1点ずつと思っていた。(六回は)ホームランを狙っていなかった。(犠飛を打った)十回も同じ。早稲田の野球を、と思った」 春季リーグ戦で3本塁打をマークした左の強打者は、0―2の六回に右越えの逆転3ランで流れを引き戻す。タイブレークにもつれた延長十回は勝ち越しの左犠飛を放った。 小宮山監督は吉納の本塁打について「打ってくれと全員が思っていたところで、思いが通じたホームラン」とたたえた。直近の出場3大会(2007、12、15年)はいずれも優勝。同じ優勝回数5度で前回覇者の青学大との大一番へ、吉納は「自分たちの野球をやって日本一になりたい」と頼もしい。監督は「雌雄を決する堂々とした試合をしたい」と闘志を燃やした。(赤堀宏幸)