山口達也、「TOKIOのために」芸能活動にけじめ 問われる今後の生き方
けじめは美談につながらず 将来的に社会復帰した姿を見せてほしい
女子高校生への強制わいせつ容疑というのは、被害者の受けた心の傷の深さを想像しても、あまりにも衝撃が大きい事件だ。それだけに、現時点ではこの一連の流れについて、グループを慮った山口のけじめのつけ方という観点から見ようとしても、とても美談にまとめられるような余地はない。 ただ、やったことは消えないが、ジャニーズ事務所が山口を育ててきた立場として社会復帰に向けての支援を約束するなか、山口自身がどのような生き方をしていくのかについては、今後も見守りたい。まだ山口のことを応援し続けるというファンも少なくない。そういう熱心なファンにとっては、目に見えるTOKIOは4人でも心に映るTOKIOは5人であり続けるものだ。その大きな喪失感を埋めることができるのは、山口しかいない。グループ復帰はないにしても、まずはしっかりと体調を整え、今回の件に対するさまざな償いと反省の気持ちをしっかりと持ち、人としての再出発を目指してほしい。芸能界ではなくとも、将来的にきちんと社会復帰した姿を見せるのは一度スポットライトを浴びた者の務めといえるのではないだろうか。 (文:志和浩司)