開幕戦で勝利し秋田の選手とタッチする藤田（左から２人目）ら三菱電機コアラーズの選手たち

　名古屋市を本拠地とする男女のバスケットボールチームによる異例の”ダブルヘッダー”が12日、実現した。同市のドルフィンズアリーナでは午後1時から女子Wリーグ2部の三菱電機コアラーズが今季開幕戦でアランマーレ秋田に85―78。午後6時5分から男子のB1名古屋ダイヤモンドドルフィンズ（名古屋D）のホーム開幕戦へ、勝利のバトンを渡した。 　名古屋D、コアラーズはともに前身が三菱電機の男女バスケットボール部。創設は男子バスケ部が1950年で女子バスケ部は56年。同日、同会場で男女チームが試合を行うのは珍しいが、母体が同じということもあり、コラボが実現した。 　前日の11日には名古屋Dとコアラーズの選手たちが決起会を行い、互いに健闘を誓い合ったという。コアラーズの初陣は名古屋Dのショーン・デニス監督も観戦。タイムアウトなどでは、名古屋Dのチアリーダーがダンスを披露し、試合の盛り上げに一役買った。 　試合は前半からコアラーズが主導権を握り、第1クオーター（Q）終了時点で21点リードも徐々に追い上げられ、第4Qには1点差まで詰め寄られた。しかし、試合終了残り11秒余りで藤田和（のどか）主将（23）が3点シュートを決めて開幕白星を決定付けた。殊勲の藤田は「この勝利を、ドルフィンズのホーム開幕戦勝利につなげてもらいたい」と話した。