「注意義務怠った」尾道市民病院で心臓手術後に男性死亡 遺族が尾道市を提訴 4500万円損害賠償求める
広島ニュースTSS
5年前、尾道市の病院で心臓の手術後に当時82歳の男性が死亡したことをめぐり、遺族が市に対しておよそ4500万円の損害賠償を求める訴えを起こしました。 訴状によりますと男性は、2019年4月、尾道市民病院で「不安定狭心症」の疑いがあるとして、心臓カテーテル手術を受けましたが、手術後に死亡しました。 男性は手術中に動脈の一部が傷つき出血。 病院側は、止血をしましたがおよそ2リットルの出血が続いたことが死亡につながりました。 男性の遺族は手術で使用した医療器具が血管を傷ける可能性があったことや、止血後に血圧低下の症状があったにもかかわらず、CT検査などで出血の確認をしなかったことは、注意義務を怠ったとして、市に対しておよそ4500万円の支払いを求める訴えを広島地裁に起こしました。 裁判は、来月6日から始まる予定です。 尾道市は今月20日、8年前に尾道市民病院で行われた肺の手術で、当時50代の男性患者が死亡した医療事故をめぐり、遺族におよそ3300万円の損害賠償を支払うことで和解したと発表しました。
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