成り済まし詐欺未然に防ぐ 東北労金・佐藤さん、東邦銀・佐々木さんに感謝状 福島県南相馬市の南相馬署
福島県南相馬市の南相馬署は適切な対応で成り済まし詐欺被害を防いだとして4日、東北労働金庫原町支店の佐藤あゆみさん(38)と東邦銀行原町支店の佐々木知美さん(25)に署長感謝状を贈った。 佐藤さんは11月13日昼ごろ、東北労働金庫原町支店を訪れた常連の70代女性から約1千万円の振り込みの申し出を受けた。女性にはこれまで高額の取引はなく、前日には定期預金を解約していた。不審に思い、話を聞いたところ「極秘捜査を受けている」と説明され、通信アプリでのやり取りを見せてもらった。警察に相談するよう女性に勧め、被害を防いだ。 佐々木さんは11月14日昼ごろ、東邦銀行原町支店の融資窓口に「お金を借りたい」と話す70代男性から、約1600万円の振り込み依頼を受け付けた。目的を尋ねたところ、「通信アプリで診察や治療をしてもらった」「アメリカの大学病院を紹介してもらう」と説明された。上司に相談して警察に通報した。
贈呈式は南相馬署で行われ、本望譲署長が2人に感謝状を手渡した。佐藤さんは「寄り添って対応してよかった」、佐々木さんは「お客さまの資産を守ることができてよかった」と語った。本望署長は「素晴らしい対応で被害を防いでいただいた。これからも不審に思ったらすぐに通報してほしい」と述べた。 (相双版)