〔NY外為〕円、154円台前半(25日)
【ニューヨーク時事】週明け25日のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の低下を背景に円買い・ドル売りが進み、円相場は1ドル=154円台前半に上昇した。午後5時現在は154円13~23銭と、前週末同時刻(154円75~85銭)比62銭の円高・ドル安。 トランプ次期米大統領は22日、財務長官に投資ファンド経営者のベッセント氏を指名すると発表した。同氏は財政規律を重視し、金融市場の安定性につながる可能性が高い人事とみられており、海外市場では円買い・ドル売りが一気に進んだ。この流れを引き継いだニューヨーク市場では、ベッセント氏が財務長官に就任すれば、財政悪化による金利上昇が回避されるとの思惑から米長期金利が低下。円相場は一時153円台後半まで上昇した。 ただ、市場関係者らの間では、ベッセント氏が基軸通貨としてのドル高の維持や追加関税の導入などを支持しているとの見方もあり、円買い・ドル売りの一巡後にはドルの買い戻しが入る場面もあった。 今週は米感謝祭の祝日に伴い商いが細る可能性があるものの、27日には10月の米個人消費支出(PCE)物価指数と7~9月期の米国内総生産(GDP)改定値の発表があり、市場の関心が集まっている。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0492~0502ドル(前週末午後5時は1.0418~0428ドル)、対円では同161円77~87銭(同161円23~33銭)と、54銭の円安・ユーロ高。