機内エンタメの「不動の人気映画」は、意外にもあのアジア系の作品だった!
長距離フライトでは機内の映画を楽しみにしている人も多いだろう。航空会社や路線によってさまざまなラインナップは、いったい誰がどのように選んでいるのか? 人気の作品は? 米紙「ニューヨーク・タイムズ」が関係者に取材したところ、「空の映画館」の裏側が見えてきた──。 【画像】機内エンタメの「不動の人気映画」は、意外にもあのアジア系の作品だった! まず、ほとんどの航空会社には機内エンタメのキュレーションチームがあり、彼らが映画祭に出向いたり、コンテンツプロバイダーと組んだりして作品を選んでいるという。 航空会社は、エンタメのメニューが古くならないように、ラインナップの入れ替えも定期的におこなっている。アメリカン航空では、毎月約200作品を追加しているという。 では、何を基準に選んでいるのか? 選定する際に重視するのはデータだ。各航空会社は、機内でよく視聴される作品のほか、ネットフリックスなどの配信サービスで人気の作品を参考にする。 だがデータだけではわからないこともある。たとえば『インサイド・ヘッド』と『インサイド・ヘッド2』が大きく異なる作品であることや、いまはテニスが熱いこと(ゼンデイヤ主演『チャレンジャーズ』のヒット)などは、人間にしかわからない。 ユナイテッド航空では、『プラダを着た悪魔』の続編に関する情報がSNSでバズっていることを察知し、20年前の作品で古くても同映画をメニューに加えたら、よく視聴された。これも人間が社会の空気を読んだからこそできた選択だ。
COURRiER Japon