「AI検索」は結局どれがいい? SearchGPTやGemini、Perplexityなどを徹底比較
ChatGPTに新たな検索機能「SearchGPT」が登場し、検索特化型のAIサービスでも、今年に入って登場した「Felo」「Genspark」が支持を集めるなど、「Google検索代わりに使える生成AI」が注目されている。汎用型サービスに検索機能を備えた「Gemini」「SearchGPT」および、検索特化型サービスの「Perplexity」「Felo」「Genspark」を使い比べてみた。 【詳細な図や写真】回答の末尾に表示されたGoogleアイコンをクリックすると再確認が行われ、出力結果がハイライトされる
Gemini:Google検索での「ダブルチェック」が可能
Geminiには、出力結果をWebの情報と照らし合わせてファクトチェックを行う「回答を再確認」機能が用意されている。回答下部のGoogleアイコンをクリックすると再確認が実行され、回答にハイライトが表示される。 回答と類似したコンテンツがWeb上に見つかった箇所は緑色でハイライトされ、クリックするとリンクが表示される。一方で、回答の記述と異なる可能性のあるコンテンツがGoogle 検索で見つかった場合や、関連性のあるコンテンツが見つからなかった箇所はオレンジ色でハイライトされる。 つまり、緑色のハイライトが多く、かつ参照元が信頼できるサイトであれば、出力された回答を安心して利用できるということになる。 ただし、最初に回答が出力された時点では参照元のリンクは表示されず、確認にひと手間かかるのが難点だ。Geminiはあくまでも汎用型のチャット型AIであり、検索に特化したサービスではない。リサーチ等の用途においては、後述する特化型の機能やサービスに比べると少々物足りなさを感じるかもしれない。
ChatGPT(SearchGPT):初心者にも使いやすいUI
ChatGPTでは、新しい検索ツール「SearchGPT」の提供を2024年11月から開始している。現在は有料プランのユーザーのみ利用可能だが、今後は無料ユーザーにも展開されるとのことだ。 SearchGPTが利用できる環境では、回答の下部に「情報源」のアイコンが表示され、クリックすると画面右サイドにサイトの一覧が表示される。回答内で使用している「引用」に加え、その他の関連リンクも「検索結果」として表示される。 また、回答内の該当箇所にも注釈のような形で参照元のサイト名が表示される。マウスポインタを載せるとページタイトルや概要が表示され、クリックすれば新しいタブで参照元のページを開くことが可能だ。 通常のチャットとSearchGPTのどちらを利用するかの判別は、プロンプトに応じて自動で行われる。多くの場合はそのまま質問を入力するだけでよいが、確実にSearchGPTを利用したい場合は、プロンプト入力欄の「Webを検索」アイコンをクリックしてオンにしておくとよい。 SearchGPTは、汎用型のチャット型生成AIに搭載された「検索特化機能」のような位置付けとなる。通常のチャットとの使い分けを意識する必要がなく、参照元などの表示も見やすいので、AIツールに不慣れな人もすんなり使えるはずだ。