子どもの保育園が決まらず在宅勤務していますが仕事になりません……。夫の年収が500万円ですが仕事を辞めても親子3人生活していけるでしょうか?
出産後、子どもを保育園に預けてすぐに仕事に復帰する予定でいても、さまざまな事情があって退職せざるを得ないケースは珍しくありません。配偶者に一定の年収があっても、専業主婦(夫)になってやっていけるのか、と不安になる方も多いでしょう。 本記事では年収500万円の場合を例にとって、専業主婦(夫)と子ども1人でどのくらいの支出があるのか、家計が回るのかどうかを解説します。
夫婦と子ども1人の生活にかかる費用の平均ははどのくらい?
政府統計の総合窓口の「2022年度家計調査年報 家計調査 家計収支編」によると、夫婦と子ども1人、夫のみ有業世帯の消費支出の平均は32万9653円です。また、内訳は以下のようになっています。 ●食費:7万7097円 ●住居費:2万9133円 ●光熱費:2万3589円 ●家具・家事用品:1万3275円 ●被服費:1万547円 ●保険・医療費:1万5143円 ●交通費・通信費:5万3891円 ●教育費:2万3788円 ●教養・娯楽費:3万23円 ●その他:5万3167円 なお、これはあくまでも平均ですが、おおよそこのくらいの出費があると考えておけば、夫婦どちらかが退職した場合の支出をシミュレーションしてみる場合などに役立ちます。自分の家計と比較してみて、削れるところを探してみてもよいでしょう。
年収500万円ならば配偶者が専業主婦(夫)でも生活は可能
会社員の場合、年収のおおよそ75~85%が手取りの目安です。年収500万円の場合、75%がだと手取りの年収は約375万円、85%だとすると手取りの年収は約425万円となります。 月の手取りに換算すると75%の場合は約31万円、85%の場合は約35万円です。ボーナスがあるかないかでも手取りは変わってきますが、目安として把握しておきましょう。 2022年度の夫婦と子ども1人、夫のみ有業世帯の消費支出の平均は32万9653円なので、年収が500万円ならば、配偶者が専業主婦(夫)でも生活は可能です。また、配偶者の収入が一定額以下だと配偶者控除もあり、子どもが3歳未満の場合は1万5000円、3歳以上だと1万円の児童手当も支給されます。 ただし、毎月一定額貯金をしようと思ったら、節約が必要になります。このほか、貯蓄額が少ないと大きな出費があったときに、家計が苦しくなる可能性もあるでしょう。