上京して「ユニットバス」の部屋に住んでいますが、不便ですでに引っ越したいです。やっぱり高くても「バストイレ別」の物件にすべきだったでしょうか…?
引っ越しで物件を選ぶ際、「ユニットバス」と「バストイレ別」のどちらにするか悩む人もいるでしょう。1度引っ越してしまうと、再度引っ越すことは簡単ではないからこそ、慎重に選ばなければなりません。 そこで本記事では、「ユニットバス」と「バストイレ別」それぞれの物件について解説します。 ▼節約のためにトイレを「3回に1回」だけ流すのは危険! 節約効果とデメリットを解説
「ユニットバス」とは
ユニットバスと聞くと、浴槽とトイレが一緒になっているバスルームを想像する人が多いでしょう。しかし、本来のユニットバスは浴槽、床、壁、天井が一体化しているバスルームを指します。 浴室全体が1つの製品になっているため、建材や人件費を大幅に削減できるのです。そのため、すべてのユニットバスが浴槽とトイレが一緒になっているわけではありません。 しかし、1964年の東京オリンピックに向けた建設ラッシュの際に、浴槽とトイレが一緒になったユニットバスが採用されたころから、現在のイメージが定着しました。なお、本記事では、浴槽とトイレ、洗面所が一緒になった3点ユニットバスについて紹介します。 ■「3点ユニットバス」のメリット・デメリット 3点ユニットバスのメリットとデメリットには、以下のような点が挙げられます。 【3点ユニットバスのメリット】 ・家賃が安い ・掃除が簡単 【3点ユニットバスのデメリット】 ・浴槽とトイレ周りが狭い ・トイレットペーパーなどを収納できない ・来客の際にトイレが使いにくい 水周りをあまり気にしない人や家賃を抑えたい人には、3点ユニットバスはおすすめです。 ■「バストイレ別」のメリット・デメリット バストイレ別のメリットとデメリットには、以下のような点が挙げられます。 【バストイレ別のメリット】 ・浴室が広い ・入浴時にトイレの臭いが気にならない ・来客時にトイレが使いやすい ・トイレにトイレ用品が置ける 【バストイレ別のデメリット】 ・家賃が高い ・掃除の手間が増える 使い勝手がよいため、ファミリー世帯はバストイレ別を選ぶといいでしょう。 ■「3点ユニットバス」と「バストイレ別」の家賃 ホームメイトの「東京都23区の家賃相場」によると、家賃が上昇傾向にある都内23区の中で、1R~1DKの1番家賃が高い区は千代田区で、1Kで11万6800円(5月7日時点)です。そこで今回は日本で1番家賃が高いと考えられる千代田区の1Kの部屋を参考に、「3点ユニットバス」と「バストイレ別」の家賃を見ていきましょう。 不動産・住宅サイトの「SUUMO」で千代田区の1Kの物件を調べると、1番家賃の安い物件が家賃7万2000円+管理費・共益費5000円の3点ユニットバスの物件でした(2024年5月7日時点)。また千代田区の1Kの物件に「バストイレ別」の条件を追加して物件を調べると、1番安い家賃の物件は8万6000円でした(2024年5月7日時点)。 「3点ユニットバス」と「バストイレ別」の物件では家賃は9000円の差があり、築年数は「3点ユニットバス」が41年、「バストイレ別」が25年と築年数が大幅に異なっています。