11月15日は「七五三」…縁起物として欠かせない千歳飴はなぜ長い?【ビジネスマナー常識チェック】
【それ間違いかも?ビジネスマナー常識チェック】#88 11月の行事編 ◇ ◇ ◇ 先祖の霊を迎えて、供養する「お盆」の由来は? 正式名称は? 間もなく11月ですね。11月の異称は「霜月」で、霜が降りる頃という意味があります。 ちょうど紅葉が見ごろを迎える季節でもあり、各地の紅葉の名所は紅葉狩りを楽しむ人々で賑わいます。 今回は、11月の行事についてお伝えします。 ■文化の日(3日)「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」 もともとは明治天皇の誕生日で、明治天皇の崩御後は「明治節」と呼ばれていました。1946年11月3日に日本国憲法が公布され、憲法が平和と文化を重んじていることから、48年に11月3日が「文化の日」と定められました。 文化の日には皇居で文化勲章の親授式が行われ、天皇陛下から受章者に文化勲章が授与されます。 ■七五三(15日) 子どもの成長を祝い、健康や将来を祈願する行事です。男子は3歳と5歳、女子は3歳と7歳になった年に、晴れ着を着て氏神様などに参拝します。 もともとは、武家や公家の風習であり、次の3つの儀式が七五三の原型となっています。 「髪置き」:3歳。剃っていた髪を伸ばしはじめる。 「袴着」:5歳。はじめて袴をはく。 「帯解き」:7歳。ひも付きの着物をやめて、帯を締めて着物を着る。 庶民に広まったのは江戸時代といわれています。 ▽千歳飴 七五三に欠かせないものといえば千歳飴です。千歳飴とは、松竹梅や鶴亀の絵が描かれた袋に入っている紅白の細長い飴のこと。「紅白」はめでたさを、「長い」のは長寿をあらわしており、おめでたい縁起物として売られています。 ■勤労感謝の日(23日)「国民が勤労を尊び、生産を祝い、互いに感謝しあう日」 勤労感謝の日は、48年に制定された国民の祝日で、それ以前は、収穫に感謝をする「新嘗祭」と呼ばれていました。 ▽新嘗祭 宮中で行われる、重要な行事のひとつ。11月23日に天皇がその年に収穫した五穀を神々に供え、自らも食して収穫を感謝する儀式です。 ■紅葉狩り 「紅葉狩り」とは、山などに出かけて紅葉を観賞することをいいます。「狩り」という言葉には、狩猟という意味の他に、山野で花や草木を探し求めて観賞すること、という意味もあります。そのため「花見」のことを「桜狩り」と言うこともあります。 また、「狩り」には、海や山で動植物をとることという意味もあり、「潮干狩り」「蛍狩り」「キノコ狩り」などがこれにあたります。 (金森たかこ/マナー講師)