ミャンマーが国勢調査結果を発表、人口やや減り約5130万人 治安悪化で一部は推定に
ミャンマー軍事政権は2日までに、2024年に行った国勢調査の暫定結果を発表した。9月30日時点の人口は5131万6756人で、10年前の国勢調査結果より約20万人減少した。21年2月にクーデターで政権を握った国軍は、25年に総選挙を行うことを目指しており、国勢調査結果は有権者名簿の資料となる。 ただ、国内は国軍と武装勢力の戦闘で内戦状態にあり、一部の調査結果は「重大な治安上の課題」を理由に推計となった。実際にカウントできた人口は約3220万人分で、約1910万人分は、ロシア、中国、インド、欧州諸国の民間プロバイダーから高解像度の衛星画像を入手して推計したとしている。 民主派勢力は、国軍による総選挙に「違法、不正であり、国民や国家にとって非常に危険だ」と強く反発している。(岩田智雄)