【長崎】国内最大規模!洋上風力技能者の育成施設が長崎市に開所
NCC長崎文化放送
カーボンニュートラル社会への“切り札”とされる「洋上風力発電」の技能者を育成する国内最大級の施設が、長崎市の伊王島に開所しました。 【写真】国内最大規模!洋上風力技能者の育成施設が長崎市に開所
開所したのは、「長崎海洋産業クラスター形成推進協議会」が運営する「日本財団洋上風力人材育成センター」です。日本財団が、海洋開発分野の人材育成を推進する取り組み、「オーシャンイノベーションコンソーシアム」の一環で助成しています。 世界の電力需要は、2050年までに1.5倍に増加する見込みで、洋上風力発電の普及に期待が寄せられています。一方で、洋上風力発電設備の工事やメンテナンスをする「洋上風力技能者」が不足していて、人材の確保と育成が急務となっています。 センターでは、高所作業や、万一、海に落ちた時の安全行動などの訓練を受け、洋上風力発電の現場で作業をする際に必要な国際認証資格が取得できます。 来年度末には、電気や機械設備関連の技能訓練が受けられる施設、再来年度末には、高島沖に洋上の訓練施設も完成する予定です。 日本財団洋上風力人材育成センター・松尾博志施設長: 「(洋上風力発電は)2050年のカーボンニュートラルを実現するための切り札になると思っています」 センターでは年間約1000人の育成を見込んでいます。 日本財団・海野光行常務理事: 「この洋上風力というのは裾野の広い事業となっておりますので、いろんな異分野の方々が入り込む余地があるところでございますので、地元の皆さんにはぜひそのチャンスをつかみ取っていただきたいと思いますし、またそういうチャンスを我々の方からも提示することが出来ればいいなと思っています」 風車の上で作業をするために必要な5つ資格を取得できる5日間のカリキュラムは税込み33万円で受講できます。
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