出張朝市の規模拡大 輪島の商業施設、9月から地元戻った組合員増え
輪島市宅田町の商業施設「パワーシティ輪島ワイプラザ」で営業する出張輪島朝市は9月、規模を拡大する。地震の被害を受けて休業していた商業スペースの再開に合わせ、オレンジ色のテントが立ち並ぶ館内の「朝市通り」を延長し、現在より5店ほど多い最大約40店が営業できるようにする。 朝市通りは地震による大規模火災で焼失し、7月にワイプラザ内で出張市が始まった。海産物や野菜、輪島塗などの工芸品などが並び、住民や復旧工事関係者らでにぎわっている。 朝市組合によると、最近は仮設住宅の整備が進んだことで、市外に避難していた組合員が輪島に戻るケースが増えたため、営業スペースを広げることにした。 地震前の朝市は常時120店ほどが営業していた。冨水長毅組合長は「以前の朝市により近い形になる。元の朝市通りで営業を再開できるまで、ワイプラザの中で頑張る姿を見てもらいたい」と話した。