B2ベルテックス静岡 自力でのプレーオフ出場権復活…最短で20日にも決定
◇B2リーグ第31節 ベルテックス静岡80-77愛媛(14日・愛媛県武道館) ベルテックス静岡が愛媛を80―77で下し、敵地で連勝を飾った。同時刻で始まったワイルドカード(WC)でプレーオフ(PO)を争う神戸が滋賀に敗れたため、WC2位に浮上したベルテの自力でのPO出場権が復活。最終節となる次節(20、21日)は敵地・福岡戦。第1戦でベルテが勝ち、神戸が熊本に敗れれば、20日にも悲願のPO進出が決まる。 *** ついに、前へ出た。ベルテックス静岡が愛媛を下してからおよそ30分後。ライバル・神戸の敗戦が決まると、自力でのPO進出の可能性が復活し、“マジック2”が点灯した。 苦しい試合だった。第2クオーター(Q)で一時は18点リードしたが、一度はひっくり返された。ファクンド・ミュラーHC(50)は「どっちが勝ってもおかしくない試合だった」と振り返り、「2連勝できたことはすごくうれしいこと」と、笑みを見せた。 しびれる展開を守り切った。3点リードの残り5・4秒で相手ボールからの攻撃を抑え込んだ。「最後の1分は、いいディフェンスができた」と、指揮官が守りの勝利を強調。今季は苦手としていた接戦を制した。 オフェンスではトーマス・ブロープレー(32)が連日の大活躍だった。前日の29得点に続き、この日は両チーム最多、今季自己最多となる32得点をたたき出した。頼もしい助っ人外国人選手が一番苦しい第4Qだけでチームの18点中14点を沈めて勝利に貢献した。 昨年10月に開幕したリーグも次節で最終節。敵地で西地区2位を決めている福岡と対戦する。すでに青森がPO出場を決めており、出場枠は残り1。今節前までは残り4試合で神戸に2ゲーム差を付けられている状況だったが、加納誠也主将(35)は「まだ諦めない」と、仲間に言い続けた。B2の残留が決まった時も「僕らは上だけ見て戦う」と、次なるステージを見据えていた。残り試合も2つ。敵地で連勝して、POへの切符を静岡に持って帰る。 ◇勝敗が並んだ場合の順位決定方法 WC上位3チームが勝敗で並ぶ可能性があるが、Bリーグの規定では2チーム以上が勝敗で並んだ場合は、まず直接対決の成績で順位を決定。同じ対戦成績の場合は当該チーム間の得失点差で決まる。青森は、すでにWC1位でのPO進出を決めている。今季、ベルテと神戸は3勝3敗。得失点差でベルテが2点リードしているため、勝敗が並んだ場合、ベルテの順位が上となる。
報知新聞社