【闇バイト】警察が明かす"見破る方法" SNS勧誘のメッセージ内容は…
KKT熊本県民テレビ
SNSで高額な報酬を持ち掛け、強盗や詐欺などの実行役を集めるいわゆる「闇バイト」。県内でも11月、勧誘役とされる男女3人が逮捕されています。どのような手口で勧誘されるのか、県警への取材でその実態が見えてきました。
SNSにあふれる「高額」「簡単」「即金」などの誘い文句。こうした投稿の多くが「闇バイト」の勧誘とみられています。県警への取材から、その手口を再現します。募集を見てSNSにメッセージを送ると… (リクルーターからのメッセージ) 「セキュリティの点からこちらのアプリをダウンロードしてください」 シグナルやテレグラムといった秘匿性の高いアプリに誘導されます。そして、名前や住所、電話番号や家族構成など個人情報を送るよう要求が。すべて回答すると… 「採用が決定しました。来週からいけますか?」 採用通知が届きます。 (応募した人) 「仕事内容はなんですか?」 仕事内容を尋ねると、こんな返信が。 (指示役) 「書類を集めたりお金を集めてくる仕事です」 (応募した人) 「受け子ですか?やばい仕事ですか?」 (指示役) 「指示に従って捕まった人はいません。捕まっても黙秘したらすぐ釈放されます」 犯罪であることを認めました。慌てて断ると「損害が出るので賠償金を払ってもらいます」などの脅し文句が。中には… (指示役) 「いい車ですね。交通事故には気をつけてくださいね」
住所から特定した自宅の写真を撮って送りつけるケースもあるといいます。断り切れずに1度でも加担してしまうと「もう犯罪者だから逮捕されて刑務所に入るぞ」などと言われて犯行を重ねてしまう人も。こうして実行役となり、逮捕される事例が増えています。
■県警犯罪抑止対策室・辻󠄀直樹室長 「いきなり『即金』とか『ホワイト案件』とか『高額収入』とか言うので高収入をうたうのがまず1点。それとシグナルとかの匿名性の高いアプリに誘導するというのが2点。それから運転免許証や個人情報を要求するというのが3点。この3点があればもう100%闇バイトと思っていただいていいかなと思います。まだ犯罪に手を染めてないということであれば、犯罪グループとやり取りをしたとしても法に触れるものではないので、警察は家族ともども責任をもって保護していますので警察に早めに相談していただければ」