岐阜・土岐市で「出張輪島朝市」開催 海産物や輪島塗などを販売する12店舗が出店 豪雨の犠牲となった中学生も過去に手伝いを…
二度の被災で出店を休もうと考える人も…
今回出店した人の中には、次の「出張輪島朝市」から休もうと考えている人もいました。ご主人が作った輪島塗の箸などを朝市で売っていた鮓井(すしい)さんです。 豪雨で被災した 鮓井喜代美さん: 「今(地震後の)振り出しどころか(豪雨で)マイナススタートになってしまって。私は、今月いっぱいは輪島にいて、市役所に行ったり片付けとか」
鮓井さんは、地震で自宅の横にあった漆塗りの工房が全壊。豪雨では、市から提供してもらった仮設工房が泥水に襲われました。さらに、自宅の裏山が崩れ、大量の土砂が室内に流れ込んだそうです。 こうした被害により、ご主人が1年がかりで仕上げた取り箸も現在は作ることができず、残り少なくなってしまったそうです。
それでも、「出張朝市にやってくると『頑張ってね』と声をかけてもらえるので勇気づけられる」と話し、笑顔を見せてくれました。 身近な場所で「出張輪島朝市」が開催されると直接的な応援もしやすくなりますが、今はそれもままならない状況のようです。一日でも早く輪島で朝市が開かれる日を迎えるために、私たち一人ひとりが支援を続けていく必要がありそうです。