福島市の蓬莱団地、魅力あふれる地域にするには? 地区文化祭に合わせシンポジウム
福島市の蓬莱団地の活性化を考えるシンポジウムは6日、市蓬莱学習センターで開かれ、参加者が地域の魅力づくりの在り方に意見を交わした。 「蓬莱まちづくりサークル」の主催。蓬莱地区の将来像を話し合う「蓬莱未来デザイン研究会」の発起人を務める福島大行政政策学類の今西一男教授の研究室が運営し、蓬莱ショッピングセンター(SC)が協賛した。 蓬莱SCの鈴木精一社長、蓬莱地区ふくしま共創のまちづくり計画推進懇談会の菊田悦夫会長、蓬莱学習センターの安田真澄元館長、福島大4年の佐々木駿さん、蓬莱まちづくりサークルの高橋正紀代表が議論した。今西教授が進行した。 鈴木社長はSCを団地の魅力とするには世代交代が必要とし、「若いプレーヤーを増やしたい」と語った。地域振興へ行政との連携が不可欠と述べた。高橋代表も活性化の取り組みを担う人手が課題と指摘。イベント開催などのきっかけづくりが大切とした。 菊田会長はSCに空き店舗が増えている現状を踏まえ、「用を足せると思える安心感が大事だ」と施設の充実を訴えた。安田元館長は「人が集える場所としての居場所づくりを進めたい」と語った。
佐々木さんは若者の立場から、蓬莱地区がより住みやすくなるために教育面の充実を望んだ。蓬莱地区文化祭に合わせて企画し、地域住民らが熱心に耳を傾けていた。 (県北版)