台湾当局、中国人が乗組員の貨物船を捜査 海底ケーブル損傷の疑い
台湾の海巡署(海上保安庁に相当)は6日、カメルーン船籍の貨物船が台湾北部の海域で海底ケーブル4本を損傷させた疑いがあり、捜査していると発表した。台湾の中央通信社によると、貨物船のオーナーは香港籍で、乗組員7人全員が中国籍。海巡署は「真意は確認できない」としつつ、意図的な妨害行為である可能性も排除できないと指摘している。 【画像】2024年10月14日、中国軍が台湾を取り囲む形で始めた軍事演習として中国国営中央テレビ(CCTV)アプリ版が公開した画像 海巡署などによると、3日昼に通信会社からの通報を受けて現場に船を派遣。台湾北部約13キロの海域で貨物船を確認したが、気象条件が悪く乗船できなかったという。貨物船は韓国の釜山港に向かったことから、韓国側に協力を依頼した。 中央通信社によると、損傷したのは台湾と米国の西海岸をつなぐ海底ケーブル。米国や日本の通信業者も利用しているという。(台北=高田正幸)
朝日新聞社