HYBE、日本市場への進出を強化へ!&TEAMに続くグループのデビューも…新たなビジネス戦略「HYBE 2․0」を発表
HYBEが本日(1日)、ビジネス戦略「HYBE 2.0」を公開した。 ◆マルチレーベルの強化のため「HYBE MUSIC GROUP APAC」を新設 HYBEは音楽ビジネス部門で、韓国および日本のマルチレーベルビジネスを総括する「HYBE MUSIC GROUP APAC」を新設する。HYBE MUSIC GROUP APACは、レーベルビジネスの成長およびイノベーションに必要な戦略およびプロセスの強化、リソース投資および音楽サービス機能の強化に集中する。音楽ビジネスの本質を強化し、グローバルビジネスの拡張を加速化するためだ。 【関連】業界が激震?元SM総括社長のキム・ヨンミン、HYBE JAPANの会長に HYBE MUSIC GROUP APACの初代代表は、BIGHIT MUSICのシン・ヨンジェ代表が務める。シン・ヨンジェ代表は、2019年にHYBEの前身であるBig Hit Entertainmentに入社して以来、様々な戦略、政策、ビジネスモデルの開発を担当した。2020年からBIGHIT MUSICの代表となり、レーベル組織および機能強化を成功させ、BTS(防弾少年団)とTOMORROW X TOGETHERがグローバル市場で目覚ましい成果を出せるよう、リードしてきた。 ◆「マルチホーム、マルチジャンル」戦略で、グローバル音楽ビジネスを主導するプレイヤーに HYBEはアメリカ、日本、ラテンを中心に、現地文化と特性を反映した事業を展開し、現地市場をリードする事業者になる「マルチホーム、マルチジャンル(Multi-home,Multi-genre)」戦略を進めている。「HYBE 2.0」では、各市場環境に合わせてK-POPのノウハウを適用する形で、事業戦略が具体化される。各市場をリードする事業者の地位を確保すると同時に、これまでK-POPに関心がなかった人々も、ジャンルの拡大を通じてHYBEのエコシステムへ流入させる予定だ。 世界最大の音楽市場であるアメリカでHYBEは、レーベルサービスのローンチと現地での新人開発などを重点的に進める計画だ。 まず、HYBE AMERICA傘下に、アメリカの伝統的なマネジメント事業とHYBEの360ビジネスモデルを組み合わせたレーベルサービスをローンチする。レーベルサービスは、アーティストのキャリア成長曲線を一緒に設計し、各ステージに適切なビジネスモデルを提供する。HYBEの強みであるアーティストの成長を支援するサポーターとしてのビジネスモデルを開発し、現地アーティストに単純なレコーディングまたはマネジメント契約以上の総合的なサービスを提供する形で、レーベルサービスを運営する計画だ。 また、HYBEは今年、デビューしたKATSEYEを皮切りに、アメリカでローカライズされた新人を持続的に輩出する計画だ。KATSEYEは、今年6月にデビューしたHYBEの初のアメリカ現地化グループで、Geffen Recordsとのコラボを通じてアメリカのポップジャンルにK-POPの方法論を導入するプロジェクトを通じて誕生した。HYBEはKATSEYEのデビューのため、アメリカ現地にトレーニング、マーケティングやプロモーション、A&Rなど、アーティストの育成のための様々なインフラを構築した。今後も、構築したインフラを活用して、ローカライズされた新人を持続的に輩出することができるとみられる。 世界第2位の音楽市場である日本では、ローカライズされたアーティストの制作と、J-POP市場内のソリューションビジネスの拡大に力を入れる方針だ。日本市場でK-POPの成長の勢いと、J-POPジャンルでの存在感を同時に高めていき、HYBEが日本でも韓国での地位に匹敵するビジネスリーダーとして位置づけられることを最終目標とする。HYBE JAPANは&TEAMに続く、日本にローカライズされた新人もローンチする計画だ。 HYBE JAPANの成長の加速化のため、キム・ヨンミン元SM総括社長を、HYBE JAPANの会長に新たに任命。エンターテインメント業界の代表的日本通として有名なキム・ヨンミン会長は、K-POP産業でHYBEが完成させた成功方程式を日本市場に適用し、HYBE JAPANを日本最高のエンターテインメント企業として跳躍させることを目指している。 ラテン市場を担当しているHYBE LATIN AMERICAは現在、メキシコシティに専用スタジオを建設するなど、インフラを構築。また、プロデューサーやアーティストのキャスティングと育成も進めている。HYBE LATIN AMERICAは、強力なローカル代表事業者とのパートナーシップを通じて、多様な音楽をベースにしたビジネスモデルと、技術主導の新しい事業をスピーディーに展開していく予定だ。来年からK-POPのシステムを導入して制作するHYBE LATIN AMERICA初のアーティストのデビューを含む、様々な成果が公開されるものと期待を高めている。 ◆「Weverse」のサブスク型メンバーシップをローンチファンダムサービスモデル拡張へ グローバル最大スーパーファンプラットフォームWeverseは、今年第4四半期からファンダムサービスモデルを拡張し、一段高く跳躍する。 まず、サブスクリプション型メンバーシップを第4四半期にローンチする予定だ。サブスクリプション型メンバーシップは、従来のファンクラブメンバーシップとは別途のサービスとして同時に運営され、ファンがより便利な環境でWeverseを利用できる機能と、一部ファンクラブの利用サービスを連動して提供する。 同サービスは、デジタルメンバーシップカード、ボーナスJelly(Weverse内の支払方法)チャージ、広告のない動画視聴、VODオフライン保存などで構成される。メンバーシップコンテンツの照会、イベントへの優先参加なども選べる。Weverseに合流するアーティストは誰でも希望する時点から、便利にサブスクリプション型メンバーシップを開設して、活用することができる。 アーティストとファンのコミュニケーション窓口として愛されている「Weverse DM」は、年内にHYBEのアーティストをはじめとする、多様なアーティストへサービスが拡大される予定だ。さらに、今年初めからWeverseの一部領域で制限的に導入した広告を、年内には本格的に適用する。 ◆テクノロジー基盤の未来成長ビジネスを構築 「HYBE 2․0」のテクノロジー基盤の未来成長ビジネス部門は、エンターテインメント業界の環境変化から生まれる新たな成長領域に対して戦略的に探索し、先取りしていく役割を担当する。コンテンツ関連技術を積極的に融合させ、顧客経験の変化の方向性を予測し、HYBEの中長期的な新たな成長エンジンを確保することが目標だ。 テクノロジー基盤の未来成長ビジネス部門では、HYBEの内部で準備してきた様々な新規ビジネスの戦略の調整や連携作業が行われる予定だ。現在、ゲーム事業をはじめとした▲オーディオ / 音声技術 ▲生成型AI ▲オリジナルストーリービジネス ▲オン・オフライン統合体験設計などが、ビジネスモデルの検証およびテストの観点で進められている。関連領域では、会社の今後の方向性や収益性を考慮した新たな投資が慎重に進められる計画だ。 HYBEのイ・ジェサン新任CEOは、「音楽、プラットフォーム、テクノロジー基盤の未来成長ビジネスの育成を骨子とする『HYBE 2․0』を基盤に、HYBEは韓国およびグローバル音楽事業を持続的に発展させ、プラットフォーム事業を通じて変化するスーパーファン市場で先頭のポジションを固め、テクノロジー基盤の未来成長ビジネスを通じて、中長期的な成長エンジンを確保することに注力する」と明かした。
イ・スンギル