berry meet、歌と演奏にしっかりと想いを込めた新鋭
3月23日(土)に開催された「ツタロックフェス2024」。berry meetのライブレポートをお届けする。 【ライブ写真はこちら】 今年2月、結成からわずか2年足らずで500人キャパのワンマン・ライブを成功させたことに加え、朝イチにも関わらず、COSMIC STAGEに多くの観客が集まった事実が、22年7月結成の3ピース・ロックバンド、berry meetの人気急上昇を物語っていた。「ツタロックフェス2024! berry meet始めます!」 大きな拍手と歓声に迎えられる中、たく(Gt&Vo)が声を上げ、3人の演奏は、いこたん(Dr&Cho)の力強いドラムが跳ねるポップなロックンロール「煌めき」でスタート。 「まだまだ盛り上がっていきましょう」(たく)と繋げた2曲目の「純情」は、「煌めき」と同路線のロックンロールと思わせ、ブギウギ風のピアノを同期で鳴らしながら、大胆にリズムチェンジを繰り返して、向こう意気に満ちたバンドアンサンブルも見せつける。 「広いね、幕張メッセ。会場がどんなに大きくても変わらずberry meetの音楽を届けに来ました!」「後ろのほうも見えてます。今日はberry meetを好きになって、帰ってください!」たくといこたんがそれぞれに意気込みを語ってから披露したのは、バンドの存在が広く知られるきっかけになった「月が綺麗だって」。胸が張り裂けるような恋心を歌ったバラードが観客の気持ちを鷲掴みにしたのは、楽曲そのものの魅力もさることながら、ピアノとストリングスを同期で鳴らしつつ、3人が一音一音、歌と演奏にしっかりと想いを込めていたからだ。 「こんなに朝早くから僕らを見に来てくれてありがとう!」(たく) 30分の熱演を締めくくったのは、たくが早口で言葉をたたみかけるロックンロール「図星」。たくがコードをかき鳴らすファンキーなカッティングの裏でグリッサンドを巧みにフレーズに交えるたかなり(Ba)のベースが奏でるグルーブが心地いい。 オチサビでは手拍子を求めるバンドに観客が応え、berry meetにとって初めての大舞台は、バンドと観客が作り出す大きな一体感の中、大団円を迎えたのだった。 <イベント情報> Vポイント presents ツタロックフェス2024 公演日:2023年3月23日(土)、24日(日) 会場名:幕張メッセ国際展示場 9・ 10・ 11ホール 主催:CCCミュージックラボ(株)/ライブマスターズ(株) 企画:CCCミュージックラボ(株) 制作:ライブマスターズ(株) 運営:(株)ディスクガレージ 特別協賛:CCCMKホールディングス(株) / 三井住友カード株式会社
Tomoo Yamaguchi