V完全消滅のヤクルト・高津監督「非常に残念」 虎に完敗で終戦、投打とも振るわず「今年を象徴してる」
「ヤクルト0-6阪神」(7日、神宮球場) ヤクルトが今季ワーストとなる借金「20」に到達。シーズン122試合目で完全に優勝の可能性が消滅した。 【写真】初回から汗びっしょりの高橋奎 いきなり4失点 試合後、高津監督は「残念ですね。やっぱり1番上に立ちたいと思ってずっとやっているので。非常に残念です。ここまでローテーションもリリーフも、打順も何も固定できないできているので。優勝できなかった要因かなと思いますけど」と、振り返った。この日も投打とも振るわず「まさに今年を象徴してるんじゃないですか。先発が弱い、イニングを稼げない、貯金ができない。それが全て出たゲーム。典型的なゲームだったような気がします」と語った。 故障者も多く出たシーズン。「間違いなく多かったですね。人数も多かった、回数も多かった、治りも遅かった。塩見のような大けがであったりとかそういうのはなかなか短期で帰ってこれないんですけども、毎日メンバーのやりくりというか、入れ替えというか、ファームと連絡をとって、そういう状況が毎日のように続いたので、編成が難しかったです」と、話した。 試合は先発・高橋奎が4失点の立ち上がり。いきなり追う展開を強いられ、打線も阪神のエース・才木の前にあと1本が出なかった。この日は村上が今季初の6番に打順を落とすなど、打線のテコ入れも実らず。ホームが最後まで遠かった。 連覇から昨季は5位に沈み、巻き返しを誓った2024年シーズンだった。球団のスローガンには「ヤり返せ」を採用。「シンプルに自分の気持ち、チームの気持ちを代弁するならこの気持ちじゃないかなと。この言葉じゃないかなと思ってやり返せという言葉にしました」と表情を引き締めていた。 それでも今季はケガ人続出し、メンバーのそろわない中での試合が続いた。捕手陣の離脱が止まらず、「チーム編成自体が難しくなってきた」と苦しい台所事情に頭を抱えた日もあった。