俳優は絶対的な必要性ない〝吹けば飛ぶような存在〟 政治次第で死屍累々に…「興味がない」などと言ってはいられない
だが、大きな変化には大きな痛みは避けられないはずで、今まで惰性でメリットを甘受していた側はそれを避けたいはず。また、その反対にゲームチェンジャーを望む側はガラガラポンをしたいはず。
私が一番怖いのは、選挙で何かが変わっても、結局大事なことは何も変わらなかったという未来だ。
このゲームには、私たちプレーヤーに与えられた「攻撃ツール」は衆院選のみだ。
しかし、その攻撃がラスボスに通用しないというならば、そんなアクションゲームが面白いわけがない。何度やっても倒されるだけで、その繰り返し。
それに気づいておきながらゲームを続けるというのは、真の絶望である。
■大鶴義丹(おおつる・ぎたん) 1968年4月24日生まれ、東京都出身。俳優、小説家、映画監督。88年、映画「首都高速トライアル」で俳優デビュー。90年には「スプラッシュ」で第14回すばる文学賞を受賞し小説家デビュー。NHK・Eテレ「ワルイコあつまれ」セミレギュラー。
11月22~24日に東京・銀座の博品館劇場で上映される「新版・天守物語」に出演する。